「仕事の基準を高める」とは
1月中旬、新規顧客様とのご縁を頂き、
製造リーダー研修に登壇いたしました。
前日に会社訪問した際、ご厚意で
工場見学をさせていただいたのですが、
さすが日本を代表するものづくり企業
グループだけあって、社員さんの動き
だけでなく、設備の配置や器工具類の
置き方、加工前後の材料の流れなど、
どこを見てもムダひとつ感じられない
素晴らしい働き方をされており、
感動いたしました。
その後、研修会場に案内していただき、
研修内容や座席、準備物最終打合せを
行いました。
翌日、その部屋に入った瞬間、驚きの
光景が目に飛び込んできました。
プロジェクタや、私のパソコンに繋ぐ
延長ケーブル類配線が、
芸術的なまでに垂直と平行を意識して
配線がされてあって、受講者や講師が
研修中に誤ってケーブル類に
引っかかって転倒しないように
注意喚起のテープ(黄色と黒色)で床に
ケーブルが密着されていたのです。
![](https://www.miraista.info/wp-content/uploads/2023/02/64fe3c9b4032edc0c95a8c24657d8cf1-1-1024x576.jpg)
長年企業研修を担当していますが、
これほどまでに、配慮が行き届いた
顧客様は初めてでしたし、徹底的に
安全に配慮されている姿勢を感じ
取ったので、すぐさま担当者の方に
御礼を伝えました。
ところが、意外にも私の発言に対し
不思議な顔をされ「 何か?」と。
実は、この顧客様にとっては、
垂直や平行を意識するのは当たり前、
何も特別なことではないのです。
確かに言われてみれば、
工場や研修会場だけでなく、
社屋廊下や社員さん向け食堂など
垂直・平行が意識されている区画が
あったり、(動線を意識するような)
垂直・平行が保たれていないと、
何となく違和感をもつ工夫が
あちらこちらになされていました。
![](https://www.miraista.info/wp-content/uploads/2023/01/9d6005d55a1ffed719ab14c5b9537237-1024x1024.jpg)
ややもすると油断しがちな職場に、
心や気を配り、仕事の基準の高さや
プロ意識を感じることができたので、
気持ち良く登壇できました。また、
受講者の皆さんの真剣で積極的な
受講姿勢にもプロ意識を感じ取る
ことができました。
お互い満足できる研修になったの
ではと感じております。
以降、研修(対面・オンライン)で
登壇する際、パソコン周辺に気が
向いたり、その他においても
基準を高める働き方や、
生産性向上を意識していこうとの
気持ちを新たにすることができました!